IllustratorからPhotoshopへパスデータを持っていくとき

いつも忘れるので備忘録。
Illustratorで描いたパスをPhotoshopに持ってくる際、下記の5パターンが存在する。

  • コピペでペースト形式を「スマートオブジェクト」に
  • コピペでペースト形式を「ピクセル」に
  • コピペでペースト形式を「パス」
  • コピペでペースト形式を「シェイプレイヤー」に
  • 「メニュー>配置」でイラレファイルを配置

ピクセル」はパスではないので除外、「パス」は描画に反映されないので除外するとして、3パターンから必要なペースト形式/配置を選ぶ必要がある。イラレデータについてるドロップシャドウなどの効果が必要なら「シェイプレイヤー」は除外されるが、そうではない、単調なベタパスの場合、どれが最適なのだろうか。ひとことに「最適」と言っても色々な判断基準があるので、今回は「ファイルサイズ」を基準にしてみた。ちなみに、使用しているIllustratorPhotoshopはCS4である。

aiファイル

単純なパスをイラレデータとして保存したもの。1,038,010バイト(0.98MB)。のちのちPSDに配置する関係で、「PDF互換ファイルを作成」にしてある。ちなみに空のaiファイルは631,631バイト(616 KB)だった。
http://dl.dropbox.com/u/3703508/path.ai

psdファイル

空のPSDファイル。43,628バイト(42.6KB)。このファイルにそれぞれの形式でパスを埋め込んでいく。
http://dl.dropbox.com/u/3703508/normal.psd

スマートオブジェクト

スマートオブジェクトとしてPhotoshopにペーストしたもの。1,045,010バイト(0.99MB)。イラレそのものよりほんの僅かに大きくなる程度。
http://dl.dropbox.com/u/3703508/smartobject.psd

シェイプレイヤー

シェイプレイヤーとしてPhotoshopにペーストしたもの。124,517バイト(124KB)。空のPSDより格段と重くなるが(当たり前)、その他のペースト形式/配置のなかでは一番軽い。というかaiファイルより軽い不思議。
http://dl.dropbox.com/u/3703508/shape.psd

配置

「メニュー>配置」で最初のイラレファイルを配置したもの。1,134,640 バイト(1.08MB)。aiファイル+空psdファイルよりも重くなる。というか、同じ「イラレ形式のデータをスマートオブジェクトとして管理している」のに、スマートオブジェクトとしてペーストしたほうが軽くて済むというのは、知識として重要かもしれない。
http://dl.dropbox.com/u/3703508/import.psd

まとめ

効果等のかけていない単調なパスや、Photoshopのレイヤー効果で再現できるパスであれば、スマートオブジェクトや配置を行なうよりもシェイプレイヤーとしてコピペしたほうがファイルサイズは軽くなる模様。また、そのパスを編集する際に、再びIllustratorを開く必要もなくなるので、結構便利。
ただし、Photoshopで再現が難しいパスや細かい調整が必要そうなパスはIllustratorデータとして持っていたほうがいいので、おとなしくスマートオブジェクトとしてペーストしたほうがいいだろう。
配置の利点は、レイヤー名がファイル名になってくれる点と、コピペのためにIllustratorを開かなくていいくらいか。ただ、aiファイルがPDF込で作られてないと配置できないので、あまり使う機会は少ない気がする。