空前の充電池ブーム!
パッケージが変わっただけでガタガタいうんじゃねーよ。
どうせ機器に入れてしまえば電池のデザインなんて見えないんだから。
いろんな近代充電池
エネループといえば、近代充電池*1の代名詞ともなるくらい、充電池の格を上げ、いままで充電池を使ってきてなかった層にもいい感じに普及した素晴らしい商品ではあるが、素晴らしい商品であるがゆえに後追いででてきた近代充電池も結構な数ある。今までエネループ一択だった俺も、そういえば製品比較を一切せずにエネループを選んでたなーと思い出し、それならば今でてる他の充電池は一体どんな性能なのか、各々にどの程度、差があるのか気になってきた。そこで、ちょっと簡単に調べてまとめてみた。
ざっくり調べた感じだと、今売られている充電池には下記のものがあるようだ。
- eneloop(エネループ)/ Panasonic
- EVOLTA(エボルタ)/ Panasonic
- IMPULSE(インパルス)/ TOSHIBA
- サイクルエナジー / SONY
- ecoful(エコフル)/ maxell
- 富士通充電池 / Fujitsu
思ったよりも少ない感じがするので、たぶんまだ見つけられてない悲しい充電池があるのだろうが、とりあえずこれらの性能をまとめてみる。
性能一覧
各充電池にも、いろいろなバリエーション、形式があるわけだが、今回は単三電池の一番ポピュラーであると思われるものをベースに比較することにすることにする。価格については、単三電池2本入りのものを調査した。
製品名*2 | 型番 | 容量 | 繰り返し利用可能回数 | トータル利用可能容量*3 | パワー残存率 | 価格*4 |
---|---|---|---|---|---|---|
eneloop 旧モデル | HR-3UTGB-2 | Min.1,900mAh | 1,800times | 3,420,000mAh | - | 1,260yen |
eneloop lite 旧モデル | HR-3UQ-2BP | Min.950mAh | 2,000times | 1,900,000mAh | - | 780yen |
eneloop スタンダードモデル | BK-3MCC/2 | Min.2,100mAh | 1,800times | 3,780,000mAh | 90%/year(70%/5years) | - |
eneloop ハイエンドモデル | BK-3HCC/2 | Min.2,450mAh | 500times | 1,225,000mAh | 85%/year | - |
eneloop lite | BK-3LCC/2 | Min.950mAh | 5,000times | 4,750,000mAh | 90%/year | - |
EVOLTA 旧スタンダードモデル | HHR-3MWS/2B | Min.1,900mAh | 1,800times | 3,420,000mAh | 85%/year | 〜880yen |
EVOLTA スタンダードモデル | BK-3MLE/2B | Min.1,950mAh | 1,800times | 3,510,000mAh | - | 1,220yen |
EVOLTA ハイエンドモデル | BK-3HLC/2B | Min.2,500mAh | 300times | 750,000mAh | - | - |
EVOLTA お手軽モデル | BK-3LLB/2B | Min.1,000mAh | 4,000times | 4,000,000mAh | - | - |
EVOLTA e | HHR-3LWS/2B | Min.1,000mAh | 2,100times | 2,100,000mAh | 85%/year | 〜760yen |
IMPULSE A | TNH-3A 2P | Min.2,400mAh | 500times | 1,200,000mAh | 85%/year | 〜861yen |
IMPULSE M | TNH-3M 2P | Min.1,900mAh | 1,500times | 2,850,000mAh | 85%/year | 〜708yen |
東芝充電池 | TNH-3L 2P | Min.950mAh | 1,800times | 1,710,000mAh | - | 〜598yen |
サイクルエナジー ゴールド | NH-AA-2BKB | Min.2,100mAh | 1,000times | 2,100,000mAh | - | 〜921yen |
サイクルエナジー シルバー | NH-AA-2BR | Min.1,000mAh | 1,500times | 1,500,000mAh | - | 〜1,023yen |
ecoful | MHR-3SAY.2B | Min.2,000mAh | 1,000times | 2,000,000mAh | 80%/year | 〜1,207yen |
ecoful lite | MHR-3LAY.2B | Min.950mAh | 1,500times | 1,425,000mAh | 80%/year | 〜1,034yen |
富士通 高容量充電池 | HR-3UTHA(2B) | Min.2,400mAh | 500times | 1,200,000mAh | 75%/year | 〜980yen |
富士通充電池 | HR-3UTA(2B) | Min.1,900mAh | 1,800times | 3,420,000mAh | 70%/5years | 〜879yen |
何がどう違うの?
充電池にはいくつかタイプがあるようだ。
- 高容量だけど、繰り返し利用可能回数が少ない
- 低容量だけど、何度も使える
- どっちつかずのマルチプレイヤー
今まで大は小を兼ねる的な感じで、とりあえず高容量を選ぶ傾向にあった俺だが、この容量の違いについて調べていると、時と場合というのも考えたほうがいい気がしてきた。高容量と低容量の違いは下記*5
- 高容量
- 2,500mAh前後のもの。1回の満充電で使用できる時間*6が長く、空の状態から満充電までの時間も長い。消費電力の高い電化製品や長時間連続使用する際に向いている。
- 低容量
- 1,000mAh前後のもの。連続して使える時間は短いものの、充電時間も短く、価格も安い。消費電力が低い電化製品やおもちゃなどに向いており、繰り返し利用可能回数が高くなることからコストパフォーマンスがいい。
上記より、リモコンや懐中電灯など、常時電力を消費しているわけではなく、また消費電力も低い電化製品には、低容量の充電池を用いたほうが、コストパーフォーマンスがよく、適している。一方で、モバイルバッテリーやデジカメなど、使用時の消費電力が大きく、連続して使用するような場合は高容量のほうがいい。そうじゃないと、頻繁に電池交換や充電をし直さなければならず、時間コストが高くなってしまう。
で、どれを買えばいいの?
上の表を見る限りでは、リモコン等に用いる充電池で、コストパーフォーマンスを良くしたいなら、トータル利用可能容量の大きいeneloop lite(新モデルの方)だろう。EVOLTAお手軽モデルでもいいかもしれないが、750,000mAhの差は大きい。ただ、この新モデルはまだ発売前のためどの店舗でも価格が付けられていないので、コストパーフォーマンスを考えたらEVOLTAになる可能性もある。
逆に、頻繁な電池交換を避けたいなら高容量のどれか(eneloop ハイエンドモデルやEVOLTAハイエンドモデル、IMPULSE Aなど)を選ぶといいかもしれない。すでにどれかの充電器をもっているのであれば、その系統のモデルを買うことで、別途充電器を買う必要がなくなるので、それを元にブランドを決めるのもいいだろう。