IEは大病

IEユーザーは大病患者。
ある病院では、費用の関係で、入院患者に出す食事が統一されている。
その病院には大病患者が多く、その食事も大病患者に合わせたものにせざるを得ない。
そのため、別の病気にかかってる患者からすれば物足りない。むしろ不調を起こす。
逆に一般食にしてしまうと、大病患者が食べられない。
病状に合わせた食事を提供しようとすれば、費用がかかる。しかしその費用はどこからもでない。

もし大病患者が少なければ、「うちの病院は大病を診てません」ということにして排除できるが、それができない。

IEに対応するということ

HTML5でおねがいします。IE対応で」を言い換えれば、
「一般食でおねがいします。大病患者対応で」ということになる。
選択肢は2つ。大病患者が食べられないことを前提に、一般食を出すか、
大病患者用に一般食でないものを提供するか。

前者では、大病患者に一般食は食べさせられない。大病患者が一般食を食べられない。結果、条件を満たせない。
一方後者では、大病患者用に別の者を出すとすれば、それは既に一般食ではない。条件を満たせない。

HTML5はわかりやすい例でしかない。
実情としては、単純なHTML4.01T+CSS2ですら、「一般食」である。
JSすら咬んでないのに一般食なのである。

IEのバージョン

IEとはいえ、バージョンが上がれば対応範囲が広がっている。
いわば、「病状が回復に向かっており、食べられる食事が増えてきている」。
しかし、それでもまだ「一般食が食べられる」とは言いがたい。IE9ですら深刻な病を抱えている。
IE10ではどこまで回復させられるのか。それはDr.Microsoftの手腕にかかっている。

他のブラウザ

こいつらはこいつらでいろんな病気抱えてるから、
みんながみんな一般食を食べられるわけじゃないけど、
各病気で食べられない食事を排除してもある程度安定したものが提供できるので、
あまり槍玉に上がってないだけ、ということは認識しておかなければいけない。